大家さんと借りている人が入る火災保険って何が違うの?
- 投稿日:2013年03月25日
- 最終更新日:2021年02月08日
- カテゴリ:FP大家の保険
大家さんと借りている人が入る火災保険って何が違うの?とご質問頂いたので、こちらでお答えします。
部屋を借りたことがある方は、賃貸契約する時や更新時に、不動産屋さんから火災保険に入らされることがあります。
でも、大家さんも火災保険をかけていると聞くと、2重にかけているのではないか?と思われます。
実際のところどうなのでしょうか?
今回はその部分について考えます。
保険の対象を考えるとわかりやすいので、最初に保険の対象から。
目次
保険の対象は?
- 借家人(部屋を借りている人)
借りている部屋のみ
- 大家さん
建物全部
どうしてお大家さんもかけるの?
さて、対象がわかると、見えてくるものもあります。借りている部屋から火事が出たら、当然、直してほしいですよね。
この治すための費用を保険で賄おうというために借家人賠償責任保険に入ります。
借家人賠償責任保険は火災保険以外にもあるのですが、一般的には、火災保険+特約で済ませていることが多いです。
これが、不動産屋さんに入らされている保険の正体です。
でも、範囲が狭いと思いませんか?
一階を借りている人が火事を起こした場合、隣の部屋や二階以上に火が広がることはあります。
でも、借家人賠償責任保険では、保険の対象外です。
どうしてでしょうか?
借りている部屋以外は責任を負わない法律がある!
失火責任法という法律があり、重大な過失がない限り、責任を負わないのです。借りている部屋から失火しているため、部屋には責任がある可能性はありますが、それ以外の部屋には責任が及ばないのです。
言い換えると、隣の家が火災になって、貰い火で家が燃えても、隣の家の人に損害賠償の請求ができないことになります。
このため、他の部屋の損害は請求できません。
このような場合に備えて、大家さんが建物全体にかける必要があります。
やっぱり二重にかかっているのでは?
はい。かかっていますね。借りている方が入っている保険の範囲は二重になります。
でも、大家さんがその分を保険の対象外にするようなことはしないでくださいね。
物件のお隣が火元になる場合もあるので、物件がなくなってしまいますので。
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