不動産投資の利率って? ~ IRR(内部収益率)とは ~
- 投稿日:2019年06月26日
- カテゴリ:FP大家の投資
目次
不動産投資の利率って?
利率
一般的に利率の計算式は、次のように言われています。利益
利率r=----
投資金額
この計算をするためには、「利益」と「投資金額」が必要になります。
投資金額は、「その利回りって本当?」でお話をしたように、物件の値段や税金、手数料などで決まります。
税金や手数料を含めるか含めないかという話はありますが、含めるかどうかの二択です。
ところが、利益については、二択にはなりません。。。
このため、利益についてお話をします。
不動産投資の利益とは?
不動産投資の利益は、「不動産投資の利益」でお話をしたように、キャピタルゲインとインカムゲインに分かれます。短期売買などのように、純粋にキャピタルゲインのみで計算できれば、投資の利率がすぐにわかります。
ただ、不動産投資は賃貸業でもありますから、その収入であるインカムゲインも計算しないと、投資の利率が計算できません。
このため、不動産投資の利益は、次の式になります。
利益=キャピタルゲイン+インカムゲイン
=(売却価格-売却諸経費-購入価格-購入諸経費)+(家賃収入-税金などの諸経費)
ここで疑問がでます。
それは、インカムゲインは一定ではない・・・ということです。
インカムゲインが一定ではない?
インカムゲインは次の式であらわされます。インカムゲイン=家賃収入-税金などの諸経費
家賃収入は、空室がでればなくなりますから、増減します。
一部屋であれば、「0円」か「家賃」かになりますし、複数の部屋があれば、「0円」~「全部屋の家賃の総額」になります。
「0円」であれば、所得税はかかりませんが、固定資産税はかかりますから、税金などの諸経費は「0円」でもかかります。
このため、インカムゲインではなく、インカムロスとなる場合もあります。
空室になるかどうかは、時期(期間)により異なります。
このため、不動産投資では、期間を考慮した計算をしないと、正確な利率は出せないことになります。
この期間を考慮したのが、IRR(内部収益率)です。
IRR(内部収益率)とは
IRRは、「Internal Rate of Return」の頭文字をとったもので、日本語では英語を訳した「内部収益率」と言います。次の式で計算します。
C1 C2 C3 Cn
C0+------+------+------+・・・+------=0
(1+r)1 (1+r)2 (1+r)3 (1+r)n
利率はrですので、実際には、上の式を変形して、rを計算します。
WikipediaのIRRの説明では、C0は投資=手元の現金が減るからマイナスになると表記されています。
しかし、不動産投資の場合、マイナスになるとは限りません。
手元の現金が減らない・・・?
「投資したのに手元の現金が減らない?」というと、不思議に思われるかもしれません。これが正しいとすると、手元に資金がなくても投資できてしまうということです。
「そんなことがあるのか?」と言われることがあるのですが、実はあるのです。。。
不動産投資を考えたことがある方であれば、言葉としては聞いたことがあるかもしれません。 「オーバーローン」と呼ばれるものです。
「オーバーローン」とは、物件価格以上に貸し出しがある場合です。
次のような関係になる場合、C0は、プラスになります。
借入金額>物件の購入価格+購入諸経費
というのも、不動産投資の場合、C0が次の式で計算されるためです。
C0=借入金額-(物件の購入価格+購入諸経費)
不動産投資であったとしても、多くの場合、借入金が(物件の購入価格+購入諸経費)を上回ることはありません。
このため、多くの場合、マイナスになるというのは正しいのですが、稀に例外もあるので、ご注意ください。
なお、デリバティブなどの投資の中には、購入時に費用が掛からないモノもあります。
この場合、借入金もなく、購入価格も諸経費もないので、0円になります。
このため、C0が0になることもあります。
不動産投資以外でも、マイナスにならないことがあります。
家賃収入も一つではない・・・
「その利回りって本当?」でお話をしたように、収入には、ネット収入とグロス収入があります。
投資家として、厳しく判断するのであれば、Cnには、ネット収入を用いるべきです。
これは、グロス収入よりネット収入の方が低額になるためです。
タグ:不動産ローン, 不動産投資, 投資の考え方, 投資全般, 支払と費用, 税金
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