FP大家さん 不動産投資入門

借地権と借地権割合とは?


借地権と借地権割合について

今回は、不動産投資物件でも出てくることがある、借地権と借地権割合についてお話します。
借地権割合は、購入時や売却時、相続の時にお世話になります。
投資評価をする時の重要な指標の一つでもあるので、借地物件を見る時には思い出してください。
金融機関によっては、不動産ローンの融資可否にも影響します。

借地にしたことによりできる権利

土地と建物は必ずしも同じ持ち主であるとは限らず、借りた土地の上に建物を建てているということもあります。
このような場合、土地には、次のような権利ができます。
  1. 持ち主の持つ所有権
  2. 持ち主が土地を貸している相手から地代をもらう権利(底地権と呼ばれることもあります)
  3. 借りている人には土地を利用する権利である借地権
実際には、2の底値権と3の借地権が借地にしたことにより、新たにできたことになります。

借地権割合とは?

借地権割合は毎年7月1日に国税庁から発表される路線価と一緒に発表される路線価図に記載されています。
実際には、地図上に割合と価格が記載されています。

割合

その割合はAからGまでのアルファベットで示されます。
Aであれば借地権割合は90%でGは30%になります。

価格

路線価図では千円単位で記載されています。

計算

例えば「200D」と記載れているとしましょう。
その路線に面する土地では、
  • 路線価:200千円(=20万円)
  • 借地権割合:60%
という意味になります。

借地権の割合なので、借地価格は単純に掛け算です。
借地権価格:20万円×60%=12万円

残りが底地権の価格になるので、 底地権価格:20万円-12万円=8万円

なぜあるの?

借地の場合、複雑に権利が合わさることになります。
当事者同士は良いかもしれませんが、税金の計算では困ってしまいます。
そこで借地権割合という税金を支払うための割合を決めるのです。
実際には、固定資産税や相続税の計算をするときに財産を評価するために利用されています。

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